DelayMan

クリーン、シェーブンのDelayManのレビュー・感想・評価

クリーン、シェーブン(1993年製作の映画)
3.0
日本ではDVD化されておらず、96年にレイトショーのみの公開というサスペンス作品が25年ぶりに劇場公開
統合失調症を患った男が生き別れた娘を探しに行くという内容だが、監督自身が統合失調症について綿密に取材したとの事もあり、ノイズと幻聴が終始聴こえ主人公の精神状態を追体験するような映画

全編不安を煽る空気感はアングストに近いが、内容は真逆
エグい描写は含まれている

観ている人のミスリードを誘うような描写を多数差し込み、主人公と連続少女殺人事件を捜査する刑事の2つの目線をクロスさせていくという物語の構成は凄かった

ただ主人公の精神描写が80分間の大部分を占めており、ストーリーの部分を敢えてかもしれないがかなり省いていたのが個人的には惜しいなと感じた
終盤からラストシーンにかけてが素晴らしかっただけに余計にそう思った

クリーンシェーブンというタイトルが髭を剃ってサッパリという意味合いなのもこの映画を観終わった後だと何通りかの意味で理解できる