クリーン、シェーブンの作品情報・感想・評価 - 19ページ目

「クリーン、シェーブン」に投稿された感想・評価

鬱々として気ぃ狂いそうな痛々しい物哀しい観てて凄い疲れる映画。

とりあえず髭剃る時は鏡みようね。

結末は結局どうなったのか理解出来なかったっていうか覚えてないっていうか...
ただラストシーンはホントに哀しかったよ。
イワシ

イワシの感想・評価

4.0
頭の中のラジオと爪に埋め込まれた発信器に苦しむ統合失調症のピーター・グリーンが娘に再会するために車を走らせるある種のロードムービー。痛々しくも侘しい道中だが、ラストで頭の中のラジオの話を聞いた娘が船の無線機で父親に呼びかけてる姿は泣けた。
[お前にはパラノイアでも俺には現実なんだ] 80点

ロッジ・ケリガンのカルト的代表作を遂に拝むことが出来たことにまず感動している。このノイズ音(主に悲鳴と自分の呻き声)と環境音だけが鳴り響く空間に、鏡を異常に恐れる狂人を配置し、その異常行動を延々と展開する地獄のロードムービー。計画性のないサイコパスの地獄旅行といえば、『鮮血と絶叫のメロディ / 引き裂かれた夜』を思い出すが、映像が比較的穏やかなかつ丁寧な本作品のほうが異常さは際立っている。目線は忙しなく動き回り、聞き取れない単語をブツブツと呟き、コーヒーに入れられるだけの砂糖をぶち込み、車の窓ガラスを叩き割って新聞紙を貼り、鏡を見ずに髭を剃って顔中血塗れになり、図書館の本棚に頭突きし続ける。しかし、丁寧に紡がれた物語はカーゲルの偉大なる遺産の後追いかと思いきや明後日の方向へ飛んでいく。

主人公ピーターには目的があって、それは養子に出された娘ニコールを取り戻すことだ。ピーターの威圧的な母親はピーターに対してもニコールに対しても極端に冷たいし、彼女のその冷たさがピーターの統合失調症の原因の一つになっているであろうことは容易に想像がつく。そして、ピーターの病的な娘への執着は子供への執着に変換され、彼の幻想世界は子供の声や姿で溢れかえる。異常さに理由を与えるというある種陳腐な展開は、控えめな映像表現と呼応して、逆に一人の男に寄り添う構図へと変化していく。

そして、ピーターが泊まった宿で少女の遺体が見つかり、警察が出動する。刑事はねっとりとした捜査でピーターの後を追い始め、彼の人生を詳らかにしていく。物語をクリアに、構造変化をスムーズにしてくれるのは刑事の存在に依るところが大きいだろう。しかし、この刑事も中々変態的な捜査を展開する人で、ピーターが泊まっていた宿にそのまま宿泊して証拠を探り、ニコールの養母に言い寄り、印象的だが本筋とは関連のない謎の銀行強盗遭遇シーンまで付いてくる。

"頭には受信機、指に送信機を付けられた"と娘に語りかけてからのラストシーンは感動的で、冒頭からは想像もできないほど穏やかなだった。とはいえ、純度の高さから短いくせに圧倒的な疲労度。
Cem

Cemの感想・評価

5.0
頭の中に受信器、爪の間には発信器が埋め込まれていると信じてる統合失調症の男

精神病院から出て、里子に出された娘を探しに故郷へ行く
その頃、町では幼女殺人事件がおきていた


セリフは少なく自然音とノイズ音、人の笑い声や悲鳴などが混じり合う、音がとにかく怖いし不安定にさせる

受信機を取り出そうと頭をぐりぐりほじくるのとか怖かった!
爪に耳をあてて音の確認、それから爪を剥がすのはグロいし痛い
主人公の演技が上手く、生々しくリアルで観ていて苦しくなる


最後、娘が「ハローパパそこにいるの?」って交信するところ泣ける
粉津

粉津の感想・評価

3.5
ショッキングな描写が多いけれど、派手にやりすぎずほどよく日常感があるのが良い。ラストシーンは今も脳裏に焼き付いている。
堊

堊の感想・評価

4.2
「朝起きて誰かを殺そうと思った。パラノイアだって?俺にとっては現実だよ」
コーヒーへの砂糖の入れ方だけで圧倒的狂人ムーブを見せ、図書館の下りではもはや涙が。車の窓ガラスを叩き割って車の外を新聞紙でくるんで、「盗聴されてるんだ…こうしなきゃダメなんだ…」なんて娘に語りかけ…、まさか統合失調症に本気で寄り添ってくるとは思わなかった。ラストにわずかに挟まれる洗濯物を干す母の姿、ラジオを通して怪電波と交信しようとする女児に泣く。ズタボロになった幼女の死体も素晴らしい。決してアヴァンギャルドにならず、ごく丁寧に紡いでいってるのも好感が持てる。あまりにもフラッシュバック、ノイズによる幻聴シークエンスのタイミングが完璧なので本気でちょっと精神がダウってる人が見るとキツいかもしれない。DVD出たらたぶんちょっと話題になりそう。この作品がVHSで流通まで行ってることにまず感動したが。

このレビューはネタバレを含みます

妻が他界し精神病院に入院していたピーター。
愛娘との再会を願い
母の待つ故郷へと戻るが娘は里子にされてしまい行方知らず
養女にだされてしまった娘の探す旅に出るピーターだったが
彼のゆく先々では幼女の殺害事件が起こっていた。




     ☆ --------------------- ☆





        ネタバレになるので
↓  作品が気になる方は閲覧しない方がいいです。 ↓





鬱々とした淀んだ雰囲気
情緒不安、幻覚や幻聴に苛まれ
妄想に憑りつかれる精神を病んだ男
新聞紙で窓を塞いだり
頭に埋められた電波を取り除くためハサミで頭をえぐる様や
爪を剥がす描写が痛みを感じるぐらいリアル。
見ているこっちまで
痛たたたたーーーーーーっ!!!叫びそうになる。
切ないお話なんだろうけど
心がそこに到達しないぐらい痛みの残像が凄かった。
Naoya

Naoyaの感想・評価

2.4
娘を探すために故郷へと戻ってきた、統合失調症患者のピーター。写真だけを頼りに娘を探すが、その中幻覚と幻聴に苛まれる。90年代作。精神病を患う主人公の視点で基本的に描かれるので、不快な場面も多々あり、精神病ながらの描写は決して映画的に楽しめるものばかりではないが、斬新でもある。精神病患者の頭の中を、僅かながらも覗き込んでいる感覚、体感しているような感覚もある。ピーターの娘探しと同時に、刑事の幼女連続殺人事件の解決に挑む展開もあるが、ピーターとの関連付けは見どころでもある。
娘が(いい顔の子どもよく探してきた!)ラジオ(父と)と交信しようとするラストが素晴らしい。
しのの

しののの感想・評価

4.2
統合失調症の男の精神世界をめちゃくちゃ主観的に描くので観てて普通に精神削れるし気分悪くなったけど、音と映像の切り取り方がすごく良かった

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