ろ

ハリーの災難のろのレビュー・感想・評価

ハリーの災難(1955年製作の映画)
5.0

「今朝起きて最初に見たのが酔ったコマドリだ。こりゃ誰かに災難があると思った」

ヒッチ鑑賞10本目。
あ~笑った笑った。
彼の映画でこんなに体の力が抜けて、フッと笑えるのは初めてかもしれない。

ウサギ狩りを楽しむおじいさん。
森を歩いていると倒れている人を発見!
「まさか、ウサギと間違えて撃っちゃったかな…?」
急いで死体を隠そうとするが。。

「宣伝もしとらんのに人が絶えんな」
死体ハリーの靴を盗っていく浮浪者。
死に顔をスケッチする画家。
死体そっちのけでレモネードを飲みに行く親子。
ハリーの足に何度もつまずく医者。
人一人死んでいるというのに誰も警察に届けないところが面白い。

おじいさんの他にもハリー殺しに身に覚えがある人がいるんです。それが明らかになるたびに、ハリーが埋められ。でもやっぱり警察に届けた方がいいとか、自分は無実だと証明したい…。で、ハリーが掘り起こされ。
一日のうちに、なんと3回ほど埋葬されたハリー。
まさに、”ハリーの災難”なんです。

そしてハリーの死をきっかけに、2組のカップルが誕生してしまうのも、なんとも皮肉なもんで。「ちょっとちょっと、俺死んでるんやけど!チューしてる場合ちゃうで!」って感じよなぁ(笑)


村の保安官が家に来た時、子どもちゃんが「お風呂に人がいるけど、あれだぁれ?」と言っちゃって、大人たちの顔が一瞬凍り付く、あの場面が最高でした。









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ろ