ひでG

昼下りの情事のひでGのレビュー・感想・評価

昼下りの情事(1957年製作の映画)
3.5
1003本目。

実は本作を999本目と決めていた。
999「昼下がりの情事」
1000「ローマの休日」て、往年の映画青年、特にヘップバーンファンだったら、たまらないオーダーでしょう!

ただ、これを観たのは、数十年も前なので、改めて観てから書こうと、TUTAYA巡りをして、4軒目にようやく探し当て、再見したのです。

ネットレンタルも考えたのですが、このタイトルで日活ものがヒットしてしまい、なかなか観るまで苦労しました(・_・;

僕の1番好きな監督さんのひとり、名匠ビリワイルダー!
探偵ファイルと娘の虚言、
あの曲の使い方
ラストの持ってき方など、軽いタッチのなか
随所に名人技を発揮していました。

ヘップバーンも「ローマ」から4年、
ツイーンで短く縛った髪や寝そべってチキンを食べる仕草など、どのカットもキュート.キュートそのもの、
まあ〜彼女を観ているだけで幸せになれました。

だけど、だけど、最も敬愛するビリーワイルダー監督に物申すのは、どうかと思いますが、あえて言わさせてもらいます。

監督!これはミスキャストですよね、
世間知らずの音大生のオードリーが恋をするのが稀代のプレイボーイなのはいいとして、
それが撮影時オン年56歳のゲーリークーパーって、あり?→今の年齢より老けて見えます

確かにゲーリークーパーは往年の大スターだし、気品とかプレイボーイ感とかは充分に備わっているけど、、、
あまりにも年取りすぎでしよ!

オードリーとのラブシーンとか、ひょっとして孫爺の関係?犯罪的な空気さえ感じる。

オードリーの探偵をやっている父親が出てくるけど、ゲーリークーパーの方が父親より年上に見えてしまう。

正直この見た目では、この映画のファンタスティックなところが生きてこない。
父親の英断も、「これでいいの?」と思ってしまう。
たって、自分より年上のプレイボーイって、どうなん?、

いくら好きでも、父親より年上のプレイボーイの男と、愛娘の恋をオーケーと言えるかな。

せめてあと20若いキャストはいなかったの?それさえクリアしていれば、十分この映画の術中にはまっていただろうにな。
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