ひでG

張込みのひでGのレビュー・感想・評価

張込み(1958年製作の映画)
3.4
1958年作品
いろんな意味で歴史を感じさせる刑事映画

小さな静かな刑事映画。

ここに出てくる戦争から15年経た日本は、今の日本とは【 当たり前だか】大きく違っている。

この頃も夏は暑かったんだね。
でも、冷房も一切ない社会では、シャツ姿になるか、氷水を飲むかしかない。

捜査のための出張なのに、鈍行に揺られ、通路で眠る。

そんな時代だからこそ、張り込み捜査も向かいの旅館に連泊して、ひたすら見る、見る。
この時代だからこそのリアリティがそこにあった。

容疑者が元彼女の高峰秀子を訪れるのをじっと待つ刑事2人。

大事なところで取り逃がしたり、ありありの尾行だったりとツッコミところはかなりあるけど、まあ、〜
それは時代っちゅうことで、

ヒッチコックの「裏窓」に似た感覚。
そう、こちらも高峰秀子の生活をずっと見ていると、関心がどんどん高まっていくところなんかは見事な演出だと思う。

これ2時間ドラマでリメイクしてもいいんじゃない?

刑事に遠藤憲一、佐藤健、
奥さんに黒木華、容疑者に菅田将暉

ってどうですか?
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