しゅーげ

張込みのしゅーげのレビュー・感想・評価

張込み(1958年製作の映画)
4.9
犯人とその元恋人を追う際、ものを運ぶイメージ(鉄道・バス・自分の足)が現れた瞬間、二度と帰れない「旅」へと、追われるものも出ていることを刑事・大木実は実感する。旅とは決断である。直線的なレール、道を選んで進むことである。同時に未知なるものとの出会いでもある。高峰秀子演じる平凡な主婦の隠された部分を知ることになる大木もまた、旅を経て決断に至る。入れ子状になった橋本脚本も光る映画の原型のような名画。
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