汽車に始まり、汽車に終わる映画
オープニングがタイトルから始まらず、最後スタッフロールが出る作品は当時珍しかったんじゃないかなと思います
そのくらい考え込まれた構成がされてる美学が感じられる映画でした
オープニングから延々汽車の中を映し、この映画の季節や時代背景をその中から伝える術は今でも伝わるし、映画そのものに引き込まれます
大木実さんの役はデコちゃん演ずる犯人の昔の恋人を通して自分の生活を省みるサブストーリーが同時進行する感じも面白かったです。きちんと主題と副題シンクロして終わりに向かうのもシンプルだけど良いなぁと思いました
ほぼ引きの画の、誰かの目線でだけで話に出続けるデコちゃんの目立たない女の演技も見事でした
それに加えて、宮口精二さんも素敵でした
久々観ても良い映画だなぁと改めて思いました