アノ

すっ飛び駕のアノのレビュー・感想・評価

すっ飛び駕(1952年製作の映画)
3.9
再見。
開幕から風呂屋にいる大河内傳次郎を俯瞰で追い続けるという大胆なことやってて最高。『無法松の一生』でもやってた日本家屋をぶち抜いたクレーンショットの数々がたまらん。
元の音質の悪さと大河内傳次郎の滑舌の悪さのミックスで何言ってるのかほとんど分からないのだが、大河内傳次郎の立ち振舞いと見事なディレクションで河内山宗俊の怖さは十二分に伝わってくる。悪漢たちを屋敷で始末するときのクローズアップなんて特に怖すぎ。

飛び抜けて悪人だったわけでもなくただ馬鹿すぎたために死んでいく河津清三郎の最期には泣かずにはいられない…。
3分くらいある命乞いの逃走劇の迫力たるや。
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