くろいひと

すっ飛び駕のくろいひとのレビュー・感想・評価

すっ飛び駕(1952年製作の映画)
3.8

講談や歌舞伎でおなじみの河内山や直侍が活躍する本格時代劇。

マキノ雅弘のたくみな演出もさることながら、宮川一夫のカメラワークが冴えて、じつに見応えある傑作になっている。
大胆な陰影、奥行きある構図が、それだけで観るものをたじろがせる。

ただ、保存状態が悪く、シーンによってはセリフが聞き取れないほど音声が悪化しているのが残念。

大河内傳次郎の河内山が、セリフの不器用さにもかかわらず圧倒的に素晴らしい。
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