Tommy

10ミニッツ・オールダー 人生のメビウスのTommyのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

1.「結婚は10分で決める」アキカウリスマキ 3.5

2.「ライフライン」ビクトルエリセ 5.0
白い服に血が滲んでいく様子は白黒なことも相まってホラー調にも感じるが、時を刻む心地良い音に、それぞれの手仕事や生活がポエティックに描写され、とても綺麗。強いのは「生と死」のイメージ。手仕事と生活と、死の危機に瀕する生まれたての赤ん坊。りんごの間を縫って這う蛇。
1940年6月28日は何の日なんだろう。どうやらエリセは6月30日に生まれたようだけど...。

草刈りの音、水の滴る音、金属を叩く音、靴を磨く音、全てがリズミカルに時を刻んでいて良い。

時計の音と思わせたところから金属を叩く音であると暴露することで、次の草刈りの音の正体が気になる。
糸組みで足に巻き付けるシーンでは、巻き付けるリズムが草刈りのリズムにマッチしている。巻き付けている先が足であることを示したまま、少女の足のカットに移行(足と足での繋ぎ)している。
ブランコで揺られる少女の足は、足だけがうつされたとき、なんだか不穏な予感すら感じさせる。映画全体に通底する死のイメージがそうさせるのだろうか。

3.「失われた一万年」ヴェルナーヘルツォーク 3.8

4.「女優のブレイクタイム」ジムジャームシュ 4.0
休憩時間に次々と訪れる人たち。全く休憩にならない休憩が面白おかしい。
ラスト、出て行く直前に女優が振り返り、そのまま退場。そして"Thank you for not smoking"を注目させるカメラワークが面白かった。

5.「トローナからの12マイル」ヴィムヴェンダース 4.5
ラリった男の視界として描かれるサイケデリックな映像が面白く、音楽も含めてノリノリのロードムービー。
物語としても面白くエンタメ性にも満ちた一作。良かった。

6.「ゴアvsブッシュ」スパイクリー 3.5

7.「夢幻百花」チェンカイコー 4.2
最後の展開が面白い。

スコアは短編毎の最高点に合わせた。
Tommy

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