おーたん

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君にのおーたんのレビュー・感想・評価

3.7
見た後、なんかすごく寂しい気持ちになった。誰でもいいからすごく横にいてほしいと思った。
美しさの中に気持ち悪さが共存している珍しい映画。正直わかんねえ

自分の価値を他人の評価でしか生きられないチルドレン達。欲望を追い求めたり、執着をする大人。本質的な依存の部分は変わっていない。やはりみんな寂しいのだ。一人ひとりが悩みや秘密を心の壁で覆っている。人は1人では生きられない。しかしみんな集まったところで、自分という存在は1人しかおらず、悩みや秘密は本人しかわからない。
ゼーレやゲンドウの人類補完計画の目的がどうであれ、結果としてLCL化し
自分の心のなかを他人と共有することになってしまった。
果たしてそれはいいことなのか?
自分の嗜好、癖、悩みやコンプレックスを
丸裸にされて、相手に勝手に共有される。
その結果アスカは、シンジの丸裸にされた心の中を全て把握してしまい、気持ち悪いといったのかなと思う。
正直いって、あのシーンはわからん。

テレビ版と旧劇を二日間で連続で見たから曖昧なところはあるが、サードインパクト=人類補完計画みたいなんになっててわかりにくい。旧劇と新劇で違いがあるのかもだからそこについては言及はしない。
自分としてはテレビ版の方の終わり方の方が好き。ただエヴァと使徒の話としてはこっちの方に軍牌が上がる。

自分たち世代は、悟り世代と呼ばれている。自分だけかもしれないが、幸せって何って考えたことがある。
親の行為によって、勝手に生まされて
なんで生きなあかんねんって、
もちろん親には感謝はしているが、自分の能力じゃ解決できない辛いこと、受け入れ難いことあったときにそう思う。そんな悲惨な現実世界を僕たちは生きないといけないんだ。逃げてもいい、立ち向かってもいい。今見えてる世界は視線を変えれば
意味も変わる。テレビ版の25.26話と
旧劇がそう教えてくれた。
おーたん

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