白いほこりのpch

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君にの白いほこりのpchのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

何故か勧められて今2022年9月これをみた。

神(監督)の苦悩をリアルな映像作品として体験出来たような感じ。

スランプのような苦悩の、ある種ものすごく尊いレアな時期をリアルに表現してくれている。どこまでも自分と向き合い掘り下げ、1度振り切って清々しくなった後もそれにも疑問を投げかけ、もっと掘って時間ギリギリまでを表現してくれているように思う。セルフカウンセリングの記録映像のような感じ。ものすごく苦しい時間だったろうか(妄想)。こんな苦しい思いをしながら素晴らしい作品を見せてくれる、監督や制作会社や世界の全てに感謝します。

今思うのは、エヴァとは庵野監督の中身と外、全て、そのもの。庵野監督は厨二というモノを背負わされた人生を送ったのだろうか。でもそれも全ての作品が終わった今は、ステージが変わったのだろうな。


監督の中の色んな感情がたくさんのキャラクターに割り振られているように見えて楽しかった。

いろんなセリフや場面がモロで、攻めてて、直球でビリビリ来てすごかった。こんなにまっすぐそのままに表現しているのに、エヴァの中だけの小さな表現だけにとらわれて見ている人達にもっと目を開いてそのままを見て欲しいと思ってしまう。でもきっとそういう見方をしている人には私に分からない細かい素晴らしい世界がみえているんだろうな。

あと、これは続きとかではなく、動かない停止した時間の中身を見せてくれたものだと思いました。

尊かったー!!