今作の最後、あの唐突な「終劇」は、「作り手の悪意」という名のサービスだと自分は捉える。
だから、あの真っ白な画面を見るといつも、ニヤニヤしてしまう。
それに対して、シンエヴァで、キャラの心情説明と長いEDの後に出て来る「終劇」はどうか。
「1万5000円のコース中華料理を頼んだら、別に不味くはないけど、これなら、8回王将行った方が、良くない?」的な感覚を自分は覚えた。
キャラの心情描写における庵野秀明のさらけ出しっぷり、90年代の絵柄(攻殻機動隊とか今敏とか)とか好きな点は沢山ある。
それに加えて、新劇場版シリーズが個人的に微妙な終わり方をしたのも、今作の評価を相対的に上げる要因となった。
結局、自分はこちらの旧劇場版を見返し続けることになりそうだ。
自分は「気持ち悪い」人間だろうか。
仮にそうだとしても、別にそれでいいし、他人って大体気持ち悪いものだと自分は思う。