純愛も屈折した愛もどちらも狂気なれど…
各人がドロドロと生を刻み、色濃く掛け違い、自らを映し死んでいくさまを詰め込んだ情念の葛籠。
母親に依り、自己愛に縋り、他者で己を満たさんとする輩の有象無象…
四谷怪談を改変した物語。元ネタでは伊右衛門はかなりのクズ男だが、こちらでは、岩を一途に想う男として描かれている。
淡々と進んでいく映画なので、好き嫌いが分れるが、凝った台詞回しや陰気な雰囲気がなかな…
原作は京極夏彦の同名小説で、歌舞伎脚本「東海道四谷怪談」をベースにしている。登場人物は歌舞伎とほぼ同じだが、人物の役回りもストーリーも異なっている。原作を読んでいないからよくわからないが、映画が原作…
>>続きを読む蜷川幸雄監督作品
京極夏彦原作…私は大ファン。
お岩役は小雪。伊左右衛門は唐沢寿明。
特に池内博之の迫力ある演技には凄みが!
気丈で強いお岩。初めから顔が見られぬ姿が他の「四谷怪談」と違う見どこ…
四谷怪談を題材にしているし、蜷川幸雄ワールド気になって見てみたが、実に面白い。脚本や演出がしっかりしてるので、飽きることなく、一気に見切ってしまった。美的感覚が素晴らしい小雪演じるお岩さんが美しすぎ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
なんの前情報もなく観た。
途中であぁ四谷怪談が元になってるのかと気づく。
強かで妻の鏡のような出来た女性岩が不憫でならなかった。
なんだかんだ、二人一緒にいられた頃は幸せだったんだなと展開が進むに…