ましゅー

マルホランド・ドライブのましゅーのレビュー・感想・評価

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)
3.8
GW休みも後2日。それなのに、あぁそれなのに。
昨日は昼間の劇場に加え、夜も自宅で1本観てしまい(まだ途中なので続きをこの後観ます。もう歳なんでさすがに毎日朝まで起きてるのはしんどい😅)結局未postは9本から変わらず…。なのでサクサク行きたいです。
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…と言いながら、いつもの如くこれよりひと月程前のアマプラ100円レンタル(あ、また今100円になってますよね。なにげに世の需要があるんだとしたら嬉しい😂)を放置後、期限近くになり3/6深夜(3/7未明)に観た本作。実は一筋縄ではいきません。
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それもそのはず。難解…とは私は思いませんが、敢えて従来通りのストーリーテリングを外しまくって、一見意味不明な人物やそうでなくともカットを流れの中に差し挿んで、観るものを翻弄しまくる鬼才 #デヴィッド・リンチ その人の監督作だからです。
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(以下 AII Cinema & Amazonレビューより抜粋 )
真夜中のマルホランド・ドライブで起きた車の衝突事故。ただ一人助かった黒髪の女は負傷した体でなんとかハリウッドの街まで辿り着く。女が隙を見て留守宅へ忍び込むと、そこは有名女優ルースの家だった。女は直後にやってきたルースの姪ベティに見つかってしまう。とっさにリタと名乗った女を叔母の友人と思い込むベティだったが、すぐに見知らぬ他人であることを知る。問い詰めるとリタは何も思い出せないと打ち明ける。手掛かりを求めて開けたバッグには大金と謎の青い鍵。同情と好奇心からリタの記憶を取り戻す手助けを買って出るベティだったが……。

   デヴィッド・リンチ監督が、TVシリーズ用にあたためてきた企画だったが、米国のTV局に却下されたのち、フランスのプロデューサーに見いだされ、映画化された異色作。記憶喪失の女は何者なのか、過去に何があったのか…という謎でひっぱりながら、その真実はどんどんねじれていく。しかし、どんなにストーリーがねじれても独特のリンチワールドは最後まで貫かれ、見入ってしまうから不思議。まさに悪夢のような映画だ。カンヌ映画祭監督賞受賞作。
(以上 引用終わり)
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…これはまた手強い…。
いや、目に映るまま・耳で聴くまま、ありのままに楽しむなら、これ以上ない不穏と不条理、そしてちょっぴりのユーモアが『あぁ…いつものリンチだ…』と気持ちいいくらいなんですが、辻褄を合わせようとした途端に、脳みそとろけるほど訳分かんないという😅 これもいつものリンチ節なんですけどね。
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一回鑑賞した時点では、前半と後半(あえて言うなら、青い箱を開ける前と開けた後)で『ん?登場人物の名前とか立ち位置が変わってるぞ?』と、不条理ながらもわりと理屈に沿った置換が行われているように感じ『もっと掘り下げたい😫!』とは思うものの、あいにくレンタル期限も観る時間そのものもなくなってしまったため

いくつかの解説記事・ブログ・YouTube動画等を見て、ようやくなんとなく仕掛けが分かりかけてきました。

(それに合わせて画像収集や一応映画としての時系列に沿ってコラージュしてたりしましたが、それだけで5時間くらいかかってしまったという😅 やっぱり初見では訳分かんない事の証左ですし、そもそも俺 何やってんの?って感じなんですが😂)
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あえて詳細には触れません。それはリンチが意図するように観た人それぞれで感じ取ったらいいのでしょうし、私も『この話、前半は◯◯◯が見ていた夢(妄想?)で、本当は◯◯◯は△△△△だった。逆に✕✕が△△△△じゃないかと思ってたのが、実は□□□□だった。』というのは、それなりに理解したつもりでしたが、どこ(誰が)が何に(誰に)置き換わっていたかは、知らずとも楽しめましたし😅
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まぁ意図したと思われるところをざっくり言うと、ハリウッドの陰の部分を誇張しながらも皮肉っているってとこなんでしょうけど、それをどシリアスあるいはコメディ全開に描くのは逆に簡単かも知れず、相変わらずの比喩的なモチーフ(「ツイン・ピークス」にも出てきた小男、化け物のようなホームレス、カウボーイ、魔女のような占い?婆さん、etc.)を散りばめながら、こうした不条理エンタメ?(そんなジャンルがあるのか知りませんが🤣)として結実させ、鑑賞者を身悶えさせるのは、やはりリンチ印に他なりません😂
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これでまた一本リンチ作品を観終える事とpostする事が出来、ようやく少し肩の荷が軽くなった気がします😌
まだまだリンチ道は険しく、GWに入ってから観たもう一本はまた別の機会に…という事で、この投稿だけで疲れ切った頭と身体を少し休めたいと思います😅
ましゅー

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