GionDesign

マルホランド・ドライブのGionDesignのレビュー・感想・評価

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)
4.1
ハリウッド女優を目指す🇨🇦田舎町から来たベティは、🇺🇸LAにある叔母の家に侵入した記憶喪失の黒髪女リタと出会い、共に記憶探しの旅に出るが…デビットリンチ監督の超絶難解ミステリー名作。

【映画の建築紹介】
🇺🇸カリフォルニア州にあるマルホランド通りをテーマに、LAの市街地ホテルや飲食店等が登場。冒頭のLA都市群を映す夜景が美しい。中でも何度も登場の元デニーズ・ファミレス店舗ウィンキーズは、オズの魔法使いの西国の悪い魔女と同じネーミング。なるほど、この店舗での怪しき会話やらは皆魔女の影響下にある訳ですな⁉︎

そして叔母の家の室内インテリアにも注目置きたい。ベティとリタが会話するリビングの後部中央に、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」に似た女性の肖像画が妙に浮き立つ…(怖)。なるほど調べたら、ベアトリーチェの肖像画だが、肖像画の女性の悲哀すぎる運命を本作に暗示掛けする、映像美術の細やかな演出に感心するわ。

それから、オリエンタル余韻溢れる寝室等、本作は様々な室内装飾に込められた監督の暗示仕掛けを探すのも一つの楽しみです。サスペンス、ミステリー、ホラー、エロ絡みや、ナオミ・ワッツが「真実の行方」のエドワード・ノートンばりな人格豹変等、様々な要素満載。それでいて主旨を崩さない、いやぁー名作ですよ!これは!

以上、今日もご安全に⛑!
GionDesign

GionDesign