ある女性が乗っている車から降ろされようとした所で起きた追突事故。女性は無事ではあったが、記憶喪失となり、ある家に入り込む。女優志望のベティは、女優である叔母が留守の間にその部屋を借りることとなるが、そこには記憶喪失の女性が、女性はリタと名乗り、ベティはリタの記憶を戻す手伝いを始める、、、という導入から始まるお話。
まあ、なんとも複雑でわかり難いストーリーですね。
監督自身が言及しているヒントを頼りに何度か鑑賞して自分なりに納得させるのが、楽しむ観方のようですが、私はこういうのは嫌いです(笑)。
大筋のストーリーは理解できるし、納得できるけど、細部がどうも。
なんとでも解釈できるように観客に謎を謎のまま放り投げているようで、実は細かいところや理屈はちゃんと考えていないんじゃないかと勘ぐっちゃいます。
伏線のようでもあり、適当なようでもあり、どうとでもとれる細部を謎解きしないまま残して、観客達が悩みに悩んで結論を出して、「なんと緻密なことか」と絶賛するのを、監督は「してやったり」とか「ラッキー!」とほくそ笑んでいるんじゃないかとも。
へそ曲がりな私にはあんまり合わない作品でした。