馮美梅

マイウェイ 12,000キロの真実の馮美梅のレビュー・感想・評価

3.0
1928年の京城(ソウル)から物語が始まる。1人は日本人長谷川辰雄、もう1人は朝鮮人キムジュンシク。

2人は陸上競技で切磋琢磨するライバルだったがある日、辰雄の祖父が爆弾を掲げて死んでしまうことで、犯人としてジュンシクの父が逮捕されて辰雄の家の仕事をクビになる。

まあ、日本人の俳優さんがたくさん出演してるので一見邦画?と思うけど、中身はなかなかのトンデモなことも多い(笑)万歳の手も間違ってるし、韓国人の人に見てもらうにはこういう風に見せないといけないわけですねって感じもある。

戦闘シーンはなかなか見応えはある。今、巷で話題のファンビンビンが出演していたりする。

最初は日本人対朝鮮人みたいな構図が、ノモンハン事件により、ソ連軍に捕まり、それどこじゃなくなる。極寒のソ連での重労働。

そして、かつての友が仲間を殺したり、挙句に今度はソ連兵としてドイツと戦うことに。

沢山の仲間の命がなくなり、辰雄とジュンシクふたりきり。ドイツ兵の服を着てドイツを目指す。

辰雄が重症で薬を探しに行くジョンシクだが今度はドイツ兵に捕まっちゃう。結局、辰雄も助けられたみたいで、ノルマンディーに参加することに。あれから辰雄は彼なりにジョンシクを探しているみたい。そして走っているジョンシクを見つける。

軍国少年だった辰雄が少しずつ人間らしくなって行く姿、成長する姿はほっとするけど、つかの間の平穏な生活も、またも戦場に行かされる事に。

多くの若者の青春、そして夢を戦争という理不尽な戦いのために無残にふみつぶされていく。大切な物、大切な人、全てを失ってしまう。

どうしても、チャンドンゴンが戦場にいるとブラザーフットが浮かんでくる(笑)オダギリジョーの心情変化が見事だった。

結局、辰雄はその後ジョンシクとして生きていったのだろうか…
馮美梅

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