たけちゃん

U・ボートのたけちゃんのレビュー・感想・評価

U・ボート(1981年製作の映画)
5.0
これぞ戦争映画。ラスト5分の衝撃に涙して!


ウォルフガング・ペーターゼン監督 1981年製作
主演ユルゲン・プロフノウ


お盆休暇を利用した特別企画
シリーズ「娯楽映画で振り返る第二次世界大戦」

今回、選ぶ基準は
・できる限り、史実に基づいているもの(実話とは限らないけどね……)
・僕のライブラリーにあるもの
・なるべく歴史的時系列に観ること
です(๑•̀ •́)و✧

色々と考えた結果、今回の鑑賞ラインナップは以下のようにしました!
①U・ボート
②空軍大戦略
③大脱走
④メンフィス・ベル
⑤史上最大の作戦
⑥遠すぎた橋
⑦フューリー
⑧パットン大戦車軍団
です。

大作と小作を交互に配置したつもりでしたが、結果はどれもメジャーで、個人的にも何度も観た、大好きな作品ばかりですね。みなさんも、よくご存知かも( ˘ ˘ )ウンウン

あと、今回は「ダンケルク」に向けて思いついた企画でもあったんで、太平洋戦争や東部戦線に関わるものは除外しました。

他にも作品は色々ありますので、この企画にご参加くださってかまいませんよ~。ハッシュタグ「娯楽映画で振り返る第二次世界大戦」で、お待ちしていま~す!




シリーズ第1弾は「U・ボート」
今回はディレクターズ・カット版を鑑賞
まずは僕が選ぶ戦争映画No.1作品からスタート(๑•̀ •́)و✧


U・ボートというのはUnterseebootというドイツ語の略で、水の下の船、すなわち潜水艦のこと。特に、英語では大戦当時のドイツの潜水艦の呼称として使われるんですよ。


第一次世界大戦から第二次世界大戦にかけて、大きな戦果を上げたドイツ軍のU・ボート。しかし、連合軍が有効なU・ボート対策を編み出したこともあり、次第に追い込まれていくことに……。今作は、そんな中、出撃していくU・ボートが主人公です( ฅ˶˙ᴗ˙˶ ฅ )ワクワク


映画の原タイトルはDas Boot つまり「船」
シンプルでいいですね~(๑•̀ •́)و✧

監督はドイツ人のウォルフガング・ペーターゼン
この作品で初めて知りましたが、大ファンになりましたね( ˘ ˘ )ウンウン
この映画のヒットでハリウッドに進出し、「ネバー・エンディング・ストーリー」で世界的にも知られることに(^-^)


この映画は本当にすごいですよ
映画のほとんどが潜水艦の中でのシーン
臭いまでしてきそうな感じ
想像してください、男ばかりの部室を……(笑)


1941年秋、フランスのラ・ロシェル港を出航するドイツの潜水艦U-96
「笑うノコギリ鮫」のマークがカッコイイ


同船する従軍記者のヴェルナー少尉
ひとり、素人が乗り込むことで伝わる臨場感
爆雷に晒されて、布団でむせび泣く姿がリアルです

原作者のロータル=ギュンター・ブーフハイムが実際にU・ボートに乗り込んで取材した経験を元に書かれた本作。出てくるエピソードはフィクションのようですが、ヴェルナーは作者本人を投影しています。




冒頭で歴戦の名将トムゼン艦長と2人で語るシーンが印象的。彼らには潜水艦乗りが待つ運命とヒトラー政権の未来が見えていたのでしょうね。




「アラーム!」
警報がなった時の乗組員の動きなど、ドキドキしましたね!

潜航する時の船のきしみ音
敵船によるソナー探査
こんな中で生活したら、そりゃ、精神に異常もきたしますわ( ˘ ˘ )ウンウン

場面が変わる度に乗組員のヒゲが濃くなり、やつれてくる。過酷さがヒシヒシと伝わる。

次席士官役の子がよかったなぁ。いい味出してましたね~。緊張する艦内を和ましてくれてた。濱田岳君にちょっと似てる(笑)


また、今作は音楽が素晴らしいです。
切なくもあり、心躍る感じもするメインテーマは、今作にぴったりでした。
作曲を担当したのはクラウス・ドルディンガー
この作品の後に「ネバー・エンディング・ストーリー」の音楽を担当し、一躍その名を知られることになりましたね。


あと、作品中でかかる「ティぺラリーの歌」ね。
ドイツ軍なのにイギリスの歌をみんなで歌うシーンがたまらなく好きです( ˘ ˘ )ウンウン



ラストシーン
ネタバレになりますが、必死の思いで窮地を逃れ帰港してきた先に待っていたもの……。

戦争の無情さがこれでもかと表現される、素晴らしくも切なく哀しいエンディングでした!
高まった僕の心も一緒に沈んでいきました(>_<)


次回は海から空へと移ります。「空軍大戦略」でお会いしましょう!