面白すぎて素晴らしすぎて泣きました。
まるで『悪魔のいけにえ』と『マッドマックス』が合わさったかのような異様なテンション、異様な臭いを放つ怪作。『食人族』なんかへの目配せも。
流石は名作『ピラニア3D』を撮ったアレクサンドル・アジャ監督。撮ってるジャンルこそ見せ物映画だがめちゃくちゃ腕があって巧い人。
オリジナル作品に比べ前半の家族のほのぼのとしたシーンが長く、それが後半に非常に効いてくるし細かいところの演出に至るまでとにかく周到によく出来ている。
主人公は一見冴えないメガネの男でサザエさんで言うところのマスオみたいな奴なのだが、そいつがある事を機にある物に立ち向かい戦うシーンがとにかく爽快で胸熱で涙が出てきます!
あと敵の怪物一家に一人だけ心優しい少女がいるのだが、終盤その少女がボロボロ泣かせます。こんなにもエモーショナルで家族愛を感じるホラーは初めてでした。
高橋ヨシキさんがその年のベストワンに選んだのも納得。