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ヒルズ・ハブ・アイズのhideharuのレビュー・感想・評価

ヒルズ・ハブ・アイズ(2006年製作の映画)
3.0
2019.8.1 DVDで再見。
イギリス劇場公開時には映画館で鑑賞。

日本では東宝東和の悪名高い宣伝で有名なウェスクレイブンの「サランドラ」を「ハイテンション」のアジャがリメイク。クレイブンも制作で関わっている。
オリジナル版は70年代の映画なので今見るとかなり地味に感じますがアメリカの闇でもある砂漠地帯での核爆発実験によって狂った家族が人間を食って生きているというのはかなりセンセーショナルだったことでしょう。

それをパワーアップさせて現代の人が見ても充分にショッキングで、そしてグロいホラーに仕上げた佳作。リメイクは得てしてオリジナルを上回る出来とはならないことが多いけれど本作はホラーの巨匠クレイブンのオリジナルをアッサリと凌駕している。
なんかチョッと褒めすぎてしまった気がする。
でもオリジナルの展開を元にしながらも新たな設定を加えてなかなか興味深いものにしていると思う。

ソニービーン一家を元にしたような人食い家族(集団)は何者であるのかも本作では軽く触れている。そして奇形度が増していてチョッと気味が悪い半面、悲哀も感じられる。特に子供達には罪は無いわけだし。
子供は別として他の奴らは鬼畜そのもの。
アメリカはやはり怖い国だ。特に田舎や森、そして砂漠は魑魅魍魎が闊歩していそう。

食人家族vs文明社会家族の闘いは血まみれ描写を含めて見応えありです。
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