Yukiko

星の旅人たちのYukikoのレビュー・感想・評価

星の旅人たち(2010年製作の映画)
4.5
2018年12月9日
『星の旅人たち』 2010年アメリカ・スペイン制作
監督、エミリオ・エステヴェス。

カリフォルニアに住む眼科医トム・エイヴリー(マーティン・
シーン)は1人息子ダニエル(エミリオ・エステヴェス)が
亡くなったことを電話で知らされる。
急遽、トムは遺体を引き取りに、スペインとの国境近くの
フランスの街サン=ジャンに行き、息子が聖地
サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の初日に、
ピレネー山脈で嵐に巻き込まれて亡くなったと聞く。

トムはダニエルの遺品のリュックを背負い、ダニエルの
遺灰を入れた箱を持ち、ダニエルが辿るはずだった巡礼の
旅に出ることにする。
旅の途中、オランダ人のヨスト、カナダ人のサラ、
アイルランド人の作家ジャックと知り合い、共に旅をする。


監督兼俳優のエミリオ・エステヴェスが、実夫マーティン・
シーンと共に映画に出演。
俳優チャーリー・シーンはエミリオ・エステヴェスの弟に
あたるとのこと。
マーティン・シーンとエミリオ・エステヴェスの息子、
お爺さんと孫が共にスペインへ旅行し、サンティアゴ・
デ・コンポステーラへも旅をしたのがこの映画を作る
きっかけになったとか。

サンティアゴ・デ・コンポステーラはGoogle Mapで
検索をすれば容易にその道を示してくれます。
いいなぁ~~~。
山あり谷あり、毎日自然の中を歩けて楽しいだろう
なぁ~。
大好きな映画となりました♡

日本で言えば四国八十八ヶ所巡礼、お遍路さんの旅の
ようなものかな。
テントを入れたリュックを担いでお遍路コースを歩き、
その後、ニュージーランドのミルフォードサウンドの
トレッキングコースを歩き、そしてゆくゆくは
サンティアゴ・デ・コンポステーラを旅するとか…
夢でしょうか??

今どきはGPS付きの地図をスマホにインストールをし、
自分のいる位置を確認しながら、目的地までの
距離と時間と道順を認識しながら行けば良くて、
体力を確保、脚力も大事。装備も大事。
仕事を定年リタイアした時に、考えよっか!?

映画の内容は、憧れのトレッキングではなく、
父の息子を思う、息子を偲ぶ親子の愛、
息子が果たす途中に亡くなった旅を、父が遺灰を
巻きながら旅するという、そのような話しです。
悲しみのために固く心閉ざしていた父が、共に歩く
仲間となった方々へ、次第に打ち解けていく様子が
微笑ましい。
Yukiko

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