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汚れた血のnonkasvasのレビュー・感想・評価

汚れた血(1986年製作の映画)
4.2
鳥肌がたった。
感動とか映像美とかそんなんじゃなく、爬虫類のような顔でアンナに執拗に迫るアレックスのキモさに。嫌悪感を抱くほど愛に対してまっすぐで。ベッドに残る彼女の抜け毛や吸いかけのタバコの寄りのシーンでは、犯罪一歩手前のストーカー感が強く吐き気がするほど。画角の狭いシーンが多いのは、アレックスの愛に対する盲目さや客観的視野の狭さを表現してるのか。
愛すること愛されることに斜めに構え一歩下がってみることに慣れているせいなのか、アレックスが終始キモく生理的に無理だった。
だが、心における愛の優先度が高いひとが交錯するのは、ぶつかっても交わってもすれ違ってもコミカルで美しい。
ハレー彗星によって乱れる天気のごとく、アレックスの心は愛に乱れる。

ただ、音楽かけてでラジオはダサい。
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