メントール犬佐

劇場版 SPEC 天のメントール犬佐のレビュー・感想・評価

劇場版 SPEC 天(2012年製作の映画)
1.0
基本的にTVシリーズの映画化だったりはファンサービスとしてだけあるのであって単品の映画として評価するのは難しいとは思うんですけどもね。

TVシリーズの貯金を映画で食い潰す事で有名な堤監督、ケイゾクやTRICKはそれはもう目も当てられない惨状でしたが、こちらはそちらに比べるとややマシ。何せ今までが炒飯を注文したらクリームシチューが出てきたぐらいの味の変え方だったので、本来のSPECのテイストが残っているだけ大分いいです。瀬文はちょっとやりすぎだったけど。

やっぱお金が無いんですかね。いや単に発想の限界かもしれませんが、相当な大風呂敷を広げようという割にこじんまりとした範囲でゴニョゴニョとね、それはいいとして(しゃーないとして)も、何とかTVシリーズのキャラの貯蓄で決戦までを乗り切ったと思ったら、最後の最後で要らないシークエンスを・・・歴代のドラマしかり、TVシリーズではそういう激アマな台詞は排除することでクールになっている堤演出が、何故いつも映画版では出来なくなってしまうのか、本当にさっぱりこの人が何考えてるか理解できません。音楽の使い方ひとつとってもTVシリーズより劣るし、何かな?劇場版になると全体的にセンスが落ちるSPECでもお持ちなのかな?

アヴァンジャーズよりもタチ悪く「続く感」で終わるのも、、、やはり1本の映画としての完成度をハナから諦めているのかと、このクオリティでは思ってしまいます。ちょっと舐めすぎなんじゃないでしょうか。1,800円払ってる人もいるでしょうがァ!(田中邦衛の声で)あと構図の美学が感じられないのは、劇場映画としては辛い。普段観てる映画が如何に構図が素晴らしいかがよく分かります。

とはいえ、神木きゅんと加瀬亮の安定の良さがファンには嬉しいところですし、加えて今回は栗山千明という意外なところからの伏兵が素晴らしくてですね、というかこの人はもう華が段違いだなと正直驚きました。格が違う。戸田恵梨香が霞んでてちょっと悲しかった。一番笑ったのも栗山千明だったし、最後まで彼女を活かしてほしかったですな。

まぁでも某ナントカみたいにいつも総集編じゃないだけ監督は努力してると毎回思います。今から続編観ます。