トラヴィス

こわれゆく女のトラヴィスのレビュー・感想・評価

こわれゆく女(1974年製作の映画)
4.7
傑作!
これまで観たカサヴェテス監督作で最も素晴らしい作品だと思う。
大好きなハズバンズの次に好きだが、それ以上に傑作だと思う。
アメリカの影、グロリア、チャイニーズブッキーを殺した男、フェイシズこれまで観たカサヴェテス監督作のどれも文句無しに良かったが、本作とハズバンズは別格です。


本作の見どころは、
落ち着きのない母ちゃん扮するジーナ・ローランズと、そんな妻を愛する無鉄砲な夫扮するピーター・フォークの素晴らしい演技。すげーよ。

愛おしくも哀しげな、、、と話を伝えようとするとあまりに陳腐になるのであらすじは各々どこか別ソースから確認を。

表現が的確ではないけど、ワンシーンの丁寧さがすごい。空気がピリピリしていて、臨場感ここまで作れんのかよ とため息が出る。一シーンの魂が込められ過ぎて、一見冗長に感じそうなのに、のめり込んでしまうのは、
ジーナ・ローランズとピーター・フォークが天才的俳優であるからというのは疑いようもない。

幸せな感情や哀しさやなんとも単純ではない沸きでる感覚はなんなんだ、
カサヴェテスに拍手したい。


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