Moeka

こわれゆく女のMoekaのネタバレレビュー・内容・結末

こわれゆく女(1974年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

ヤバいめっちゃ面白かった 原題は影響下にある女、なんですね。
全体通して男と女がすれ違いまくり、、、まず初っ端奥さん待ってる所に同僚みんな連れて帰ってくる所からヤバいそれしちゃダメなやつだからwって言いたくなっちゃった 男ひっかけても残る空虚さとか一生懸命色々やるんだけど空回りとか鬼リアル
彼女は凄く優しくて愛情深いんだけど他者との関係性の中でしか自分だけを見出せなくて、、、いっつもなんで女が狂うんだろって思ってたんだけど、でも母としての役割妻としての役割それでいて女で在りたい愛されたいだとか思ってて、家庭っていう閉鎖的な空間を余儀なくされてたら確かに狂っていくよなあって思った
後彼女が女性に対してちょい厳しいのもリアル。あんまり明確にはされないけど彼女母親からそんなに愛されてるって感じた事ないんじゃないのかな。子供にも優しいけど息子二人とスキンシップするシーンのが気持ち多いし、男性に愛を向ける、向けられる対象を絞っている印象があった でも彼女の母親も影響下にある女であったしあるんだよね、、、きっと
でも凄いのがまじ殺し合いみたいにバトるのに結果まぁ続けてく?みたいな終わり方をすること。夫婦ってこうでもしないとやってけないよ!みたいな感じですかね
ズラウスキーとかクローネンバーグも家庭が破綻してる時に映画作ってるけど、カサヴェテス女心に歩み寄ってる💓繊細に描いてる💓大人💓となりました(小並感)
他人関係なしに独立できたらいいけど、難しいよねー でも愛を子供に押し付けちゃうのは可哀想だよね。母も人間とはいえ、哀しむのはいつも子供だから
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