まりぃくりすてぃ

ヘンリー・フールのまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

ヘンリー・フール(1997年製作の映画)
4.5
少ない登場人物。空間移動も小。作りの若干下手なところも雑(ま)ざったが、タイトなままの二時間超だったよ。この映画はイケる。
男優らに文句ない。アメリカ人はさすがバド缶が似合うしね。
フェイ役パーカー・ポージーの、演技者としての魅力がこの第一作ではまだわかりづらい気がする。
一言も喋らないデン嬢役、凛とした東洋美の放ち方がすっごく大人で、ナチュラルな中国人かと思ったが後で調べたら二階堂美穂さんだった。

思い浮かばせる“諸作品”────
一条ゆかり『砂の城』、じゃなく、それより、、 名入り小説を多く発表したヘルマン・ヘッセの、問題作にして人気作『デミアン』。 ←世馴れない主人公を悪魔的に育んでくれるタフな謎キャラ。
名画『アマデウス』。←光の未だ当たらない天才を、最初に見抜く一人の俗人(の葛藤)。
現代の最重要映画『エンドレス・ポエトリー』。←詩を書く者同士(親戚でもある)の交友。
ほか

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