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ニーチェの馬のsonozyのレビュー・感想・評価

ニーチェの馬(2011年製作の映画)
3.3
2011年、ハンガリーの鬼才タル・ベーラ監督作。Netflixにて。
ベルリン映画祭で銀熊賞(審査員グランプリ)と国際批評家連盟賞を受賞。

哲学者ニーチェが、鞭打たれ疲弊した一匹の馬に駆け寄り、そのまま精神が崩壊していったという逸話。
その馬のその後を想像して生まれたという作品。

嵐のような風が吹き荒れる寒村に住む貧しい父娘と馬の終末の6日間。

娘は朝起きて、暖を取る薪をくべて、右手が動かない父の着替えを手伝い、強風の中、外の井戸にバケツ2杯の水を汲みに行く。

二人は最低限の言葉以外会話もなく、食事は1つづつの茹でたじゃがいもに塩をかけるのみ。
パンも米も野菜も肉もない。
唯一の嗜好品はパーリンカ(ハンガリーの蒸留酒)のみ。

強風で砂ぼこり吹き荒れ、寒い中、風呂もなく・・・

笑顔、学び、遊び、創造、希望、未来・・とは程遠い、ただ”生きる”ために暮らし、そして日々、失っていく。。

うーん、スゴい映画には間違いないんですが、とにかく暗い!重い!(笑;
哲学的でない私なので…次は、何か軽〜い作品を見ることにします。
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