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ニーチェの馬のssのレビュー・感想・評価

ニーチェの馬(2011年製作の映画)
4.0
初、タルベーラ・ワールド上陸。最初の馬のシーンが度肝を抜かれた。長回しで車を引く馬を撮ってるだけなのにあの迫力と映像美。あそこがピークでした。あれだけで見る価値はある。そこからはほんとに特に何が起こるわけでもないのに只只辛いシーンが続く。あの荘厳な演出はタルベーラにしか出来ないだろう。セリフもなく、これといった事件も起きないのにひたすら長回しすることで、とんでもない重たい空間の中、一言も発せず居合わせないといけない空気感がすごい。娘が静かに狂っていく様や、馬が生気を失っていく演出が凄まじい。正直馬の演技にやられた。超演技派。演技界のダークホースでした。
2.5hもずっと見てられるような面白い映画ではないが、もう一度時間がある時に咀嚼してみたいと思う。

2020 #115
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