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英国王のスピーチのrei0323のレビュー・感想・評価

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)
5.0
何かに躓いていたら乗り越えたくなる。諦めている事があればもう一度挑戦したくなる。そんな映画だった。

吃音症。話す時に最初の言葉が中々出て来ず繰り返したり伸ばしたりしてしまう言語障害。「話す」という日常に欠かせないものだからその生き辛さは想像を絶する。ましてやイギリス王。民を纏め上げる為に演説は必須で。その苦悩は計り知れない。

王であるジョージ6世と平民のローグがぶつかり合いながらも逃げずに向き合い続ける姿が素晴らしい。

その過程で話したジョージ6世の幼少期に受けた仕打ちに胸が痛んだ。足の矯正に手の矯正。好きなプラモデルは作れない。乳母からの虐め。見ているうちに彼の人生に寄り添い母親の様な気持ちになってしまう。

ローグとの絆と信じ続ける奥様がいたから乗り越えられた。

結婚を承諾した時の言葉。

「素敵な吃音。幸せになれそう。」

ジョージ6世の様に乗り越えられる人ばかりでは無いから、自分自身も周りも個性として受け入れる優しい世界でありたい。奥様の様に…
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