吃音症に悩むアルバート(ジョージ6世)と、彼に向き合い治療する言語療法士ライオネルの話。
アルバートの感情の起伏、悩みがとても人間らしかった。王になどなりたくないのに、兄がバツ2のアメリカ人女性と一緒になりたいがために王位を返上したせいで必然的にアルバートが王になってしまう。王族だからってバツ2のアメリカ人女性と結婚出来ない兄も、なりたくもないのに強制的に王になるジョージ6世も、身分が高い人には高い人の困り事があるんだなーと思った。
コリン・ファースの演技がとても良かった。主人公の悩ましげでありながらも芯のある人柄が見えた。
ライオネル役のジェフリー・ラッシュもなんかいい味のある人だなー。
ヘレナ・ボナム=カーターって、アバズレみたいな役も、貴婦人みたいな役も出来るんだな〜。なんでも出来るんだな~。どっちやってもハマってるよなぁ。
治療の為に真剣に暴言を吐いてるアルバートの姿がシュールすぎてつい吹いてしまいました。
ライオネル「まだWで詰まってたね」
ジョージ6世「わざとだよ。僕だと分かるように」
の会話がなんかグッと来ました。吃音症の自分こそが自分、どんな自分でも欠点があっても認める。「自分らしさ」は色んな形があるってことだよなと考えさせられた。