Itsu

英国王のスピーチのItsuのレビュー・感想・評価

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)
3.5
かなり気に入った。ティピカルブリティッシュ。

第二次世界大戦に向けてきな臭くなるヨーロッパで、突如王位を引き受けた英国王ジョージ6世の物語。彼は幼き頃に吃音症を患い、皇族の逃れられぬスピーチとの運命に苦悩します。どんなセラピーも効果なし、途方に暮れていた中で出会ったのがオーストラリア人のライオネル・ローグ。初めは彼を信用していなかったヨーク公も、対等な関係を求め続けたローグを徐々に信頼するようになりますが、そんな中、イギリスはドイツと戦闘状態に入り…。

ザ・英国な映画です。パックスブリタニカ時代の英国人のプライドがひしひしと感じられます。ブリティッシュ・イングリッシュ至上主義、英国人至上主義。そして皇族の目線で全てが描かれており、全て平民は目下の存在であると認識しているのがうまく表現されています。特にヘレナ・ボナム=カーターの演技は素晴らしく、本物の皇族のようです(観たことはありませんが)。

ただ単に感動物語として観ても良いですが、イギリスを感じるにはうってつけではないでしょうか。多少英語が鈍っていて聞き取りにくくはありますが、耳心地いい声でとても美しいです。
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