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英国王のスピーチのnaoズfirmのレビュー・感想・評価

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)
3.7

勇気🎬

ストーリーは吃音で悩まされていた英国王ジョージ6世と彼を支え障害の克服を手助けした言語療法士の友情を描いた作品でした。人は誰しも必ず苦手なことがある。職業に就くのも、必ずしも好きだから、得意だからやるわけではない。たとえ好きなこと、得意なことを職業にしている人だって、その職業で直面するすべてのことを難なくこなせるわけではない、、今作は誰しも抱えるそんな悩みを描いていました。苦手なことがあるけれど、嫌で嫌でしようがないことがあるけれど、それでも歯を食いしばって努力しているすべて人へ、慰めと勇気を与えてくれる、そんな作品でした。

コリン・ファースとジェフリー・ラッシュ2人の演技は素晴らしかった。コリン・ファースは言語障害を持っているという難しい役どころだけではなく、幼い時のトラウマや責任のかかる重責を負うプレッシャーで苦悩する姿を説得力持って演じていました。個人的にはコリンよりもむしろ評価したいのがジェフリー・ラッシュ。たとえ王子であろうが国王であろうが、態度を普段と変えることなく、毅然と自分の主張をおだやかにかつユーモラスに押し通すクレヴァーな男を飄々と演じ切っていました。
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