歴史にはめっぽう疎いながらも純粋に楽しめるサクセス+バディ(ブロマンス寄りかも)もの。
ただ思っていたよりラストにサクセスストーリーとしての達成感というか"スカッと感"がなく消化不良感が残った。劇中に目立った事件や大成功がある訳ではなく、とにかく最後まで"地道な吃音症改善の為の稽古風景"と"ローグと王の人間ドラマ"と"王自身の苦悩"にフォーカスした作品なので、メリハリあるサクセス映画として期待してる方は物足りなさを感じるかも。
ローグとアルバートの絶妙な距離感はすごく良かった。
結局最後までファーストネームで呼び合わないところとか。
「ありがとう、ローグ。我が友よ」
「ありがとう。陛下」
という掛け合いで終わるのだけど、この二言に2人の関係性全てが詰まってる。
公の場だから互いの立場を尊重する為そう呼びあったとも取れるけど、友としながらもラストネームで呼ぶのを「王としてのアルバートからの牽制」として見ると、それはそれで面白いなぁ
ブロマンスものとして観るなら"身分違いの立場で信頼こそし合うが最後まで一線を越えない関係"がお好きであればハマるかも
あとは歴史モノとしても楽しめるように19世紀の英国歴史についてもう少し知識を入れてからまた見返したい。