⚪概要
イギリス女王、エリザベス2世の父であり、幼い頃から吃音に悩まされ人前に出ることを嫌ったジョージ6世と、平民の言語療法士の友情を描いた作品。
⚪感想
「自分の声は 自分が1番承知だ」
英国の国王と日本の天皇ってちょっと似てるのではと思ったり。昭和天皇の玉音放送を思い出した。国民や民衆に伝える大切さ。
史実をもとにしてる実話という事に驚き。吃音をテーマにしたドラマがあって少しだけ見てたりしたれけど詳しく知らなかったので知れてよかった。
過去に抑圧された身体や心によって引き起こされた吃音がリアルに描写されていた。大学の臨床心理学の講義で学んだ部分があって理解しやすかった。矯正と乳母の話は辛すぎて泣いてしまう。兄のからかいも本当に辛いし、何も言い返せないバーティがまた...。
バーティを演じるコリン・ファースの演技力。言葉のはじめに詰まる感じに観ている私も苦しくなってしまう。
バーティとライオネルの対等で大切な友人である感じが本当に素敵。最初は王族であるがゆえのプライドとかが邪魔してたけど段々信頼していく感じが好き。
レッスンがユーモアと優しさとちょっと厳しさがあってほっこりする。荒治療かと思いきやちゃんとしている。
メイン2人を支える妻たちや娘、息子たちがとにかく可愛いかったし、王室や服装が伝統的でかっこよかった。
ラストは王道だけどそれが一番良い。
言葉の力を知れ、話す勇気を貰える映画。
⚪鑑賞
映画天国で鑑賞(字幕)。