おときち

英国王のスピーチのおときちのレビュー・感想・評価

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)
3.0
『キャッツ』がなにかと話題のトム・フーパー。
監督作品を観たことがないなぁということでこちらを鑑賞。


皇室一家や海外の政治家(日本のはいいや)の淀みない演説やスピーチをある意味、当たり前だと思ってしまっていたことに気付く。
そりゃそうだ、吃音症、吃りに悩む人だっているだろう。


その吃音症に悩むアルバート(ジョージ6世)と言語聴覚士ライオネル・ローグ。
権威やプライドのぶつかり合い、対立を経て芽生える友情。
しかし、周辺の人もわかってるんだから、わざわざプレッシャー与えるなよぉと思ってしまった。
その点、奥様のエリザベス王妃や娘さんたち(のちのエリザベス2世、マーガレット王女)は優しかったなぁ。いや、まぁみんな基本は優しいんですけど。
特に奥様。ヘレナ・ボナム=カーターが良かった!『ファイト・クラブ』の印象が強かったんだけど、今作もすごくハマってた。


そしてライオネル・ローグ(ジェフリー・ラッシュ)。毅然としつつ、ユーモアや優しさもあってとても良かった。
吃音症の治療というよりはカウンセリングで、どちらかというと心療内科の先生のような感じ。ジョージ6世もその原因は子供の頃からの環境やストレスという部分も大きく、メンタルヘルスの問題でもあったわけで。
吃音症改善に向けた取り組みはなかなか面白かった。
国王としてのプライドと、「資格」にとらわれない「経験」のプライド対決。ユーモア交えつつも見応えがありました。


最後のスピーチ。良かったんだけど、ちょっとBGMに意識持って行かれちゃって、もっとシンプルにスピーチ聴きたかったかな。あと「ドイツと戦争だ」って言ってるのに音楽がベートーヴェンってのもなんかなぁ。敢えてなんでしょうけど、なぜなのか。

「良いスピーチだ」って思ったけど、第二次世界大戦突入にあたり国民を鼓舞するためのスピーチなんだよな、って思うと素直に「良いねぇ!」って言えない気分でした。終わったあと関係者が拍手で迎えたり、国民が待っていて歓声をあげたりとかね。しょうがないんですけど。


こんなにたくさん受賞する映画か?っていうのはちょっとあり。


『キャッツ』どうしようかなぁ。