勝ったのは農民だ

英国王のスピーチの勝ったのは農民だのネタバレレビュー・内容・結末

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

吃音のラッパーを描いた日本映画『WALKING-MAN』がレンタル開始したのを機に、”吃音繋がり“で今作を記録しておきます。

過去に一度、劇場鑑賞しましたが、”ながら見”とはいえ今回もう一度鑑賞しました。

この2011年の米アカデミー作品賞を『ソーシャル・ネットワーク』🌐と競ったのを覚えています。
『ソーシャル・ネットワーク』も流石のデヴィッド・フィンチャー監督作品というか、自分も映画自体はそれなりに好きですが、

やっぱり自分はベラベラ喋る嫌な奴の話より、今作のような吃音に悩む真面目な人の話の方が好きです。😅

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【トム・フーパー監督作品です。】

白状すると『レ・ミゼラブル』は自分も観たんですが世間の絶賛ムードに反して、

「個々にはすごいと感じるポイントもあるけど、長いし、そんなに万人に絶賛される映画か❓」
って疑問に感じていました。


世界的に酷評ムードの『Cat's キャッツ』🐈は観ていませんが、いずれにしても、
『レ・ミゼラブル』も『キャッツ』も舞台版も観ていない自分はそこまでストレートに面白く感じるかは分かりません。🤫

それに引き換え、今作『英国王のスピーチ』はストレートに好きです。
アカデミー作品賞を獲る映画というよりは、

“シンプルな話を丁寧に撮った”って印象で、

純粋に自分が好きな映画です。

“強い人物が弱い弟子を鍛える“映画としては、『ベスト・キッド』や日本映画の『タンポポ』『武士の献立』と同じで、

“ラストのスピーチにかける“映画って意味では、インド映画『マダム・イン・ニューヨーク』と同じです。

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【ライオネルの表情で幕を引くのが良いですね。】🦁

コリン・ファースの吃音の演技は滅茶苦茶うまいです。彼の精神的苦悩もすごくよく伝わってきました。😩

彼の演じるジョージ6世の妻を演じたヘレナ・ボナム・カーターは自分はそんなに美人には思えないんです。
それでも(私生活では旦那のティム・バートン監督作品を除いたとしても、)多くの話題作に出続けている印象です。よく分かりません。😅
劇中でも良い夫婦だと思いましたけどね。👨‍👩‍👧‍👧

『ラスト・サムライ』のティモシー・スポールの演じるウィンストン・チャーチルも、出演シーンは少ないですがそれっぽく見えました。

ガイ・ピアースは今回はちょっと悪役です。
実話だからしかたないんでしょうが、王の職務をこなすことの偉大さ・過酷さ・不自由さを観客に逆説的に伝えてくれています。☹️

あと、ジェフリー・ラッシュ演じるライオネルも言わずもがなで、ジョージ6世を見守る彼の表情で幕引きとなるのも良かったです。♨️

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【戦争に向かう話なので複雑な心境ですが、少なくとも今作においてはハッピーエンドでしょう。】

クライマックスのスピーチの文章が赤線だらけでジョージ6世の努力の爪痕が伺えます。
ただ、そのクライマックスのスピーチに関して、初見時は「言葉に詰まらないか❓」ばっかりに集中して、話の内容が全然頭に入って来なかったのを覚えていますが、🗣

改めて観直すと、

要は(戦争に向かうのは既に決まってしまったことでしかたない、でも、国民の意識をまとめるためには)のスピーチの成功なので、そこは複雑に感じました。😓