第二次世界大戦下のイギリス国王の話だが、
トラウマの克服、
コンプレックスの克服、
自分自身の弱さとの戦いと、
誰もがしっかり共感できる作りになっていると思います。
諸々の克服を遂げることによって主人公は真の王へと成長するが、それは誰しもがひとりの人間として成長するうえでのプロセスとして当てはまるのではないでしょうか。
吃音症に悩むコンプレックス持ちの主人公が対決しなければならないのは、
よりにもよって演説の名手とも言われたヒトラー。
勝てるわけがない!誰もがそう思うけど、
主人公は泣きそうになりながらも、
足がすくみながらも、・
「俺がやらなきゃいけないんだ!」と使命感と責任感でマイクの前に立つんです!国民とヒトラーと対峙するんです!
その拙いながらも勇気を振り絞って吐き出すラストのスピーチ。
当時の国民は言わずもがなですが、
映画を観てるこちらも勇気と希望がもらえる、名シーンです!
心の底から伝えたいことがあるとき、
そのメッセージの発信に小手先の器用さなんて必要ないんです。
不器用でいい!下手でもいい!
自分の発することに、
誰よりも自分自身が納得してるかどうかが重要なんです!
自分自身を奮い立たせてくれるような映画は数多くありますが、
こちらも一級品!