1920年代のアイルランド。イギリスからの独立を目指し、徹底した抗戦を繰り広げる活動家マイケル・コリンズの半生を描いた実話ドラマ。
「麦の穂をゆらす風」でも描かれたアイルランド独立運動。その中心人物の一人だったマイケル・コリンズの姿をメインに物語は進みます。
冒頭から圧巻のスケールで見せてくる戦闘シーン。イギリス軍に対抗するも力の差で勝ち目は無く、降伏して首謀者たちは処刑されていく現実。自らも収監されたマイケルは出所後、更に声を上げて独立運動を続ける。
そのマイケルを演じたのはリーアム・ニーソン。やはり存在感は抜群。流石にブライアン・ミルズのような無双の活躍は見せませんが、信念の強い活動家しとしての姿に説得力があります。
他のキャストもアラン・リックマン、ジュリア・ロバーツ、エイダン・クイン、イアン・ハートなどと何気に豪華な面々。良いキャストが揃っているのも本作の魅力の一つ。
イギリスとの戦いが終わって独立を果たすも、今度は条約の内容を巡って国内で内戦に陥るという、またしても争乱の日々。かつての仲間同士での争いは避けたいマイケルの辛さはよく伝わってきました。
アイルランドの近代史を知る意味でも見る価値はありますし、硬派な歴史ドラマなので、その面でも見応えは十分ある作品だと思います。
