アキラナウェイ

タロットカード殺人事件のアキラナウェイのレビュー・感想・評価

タロットカード殺人事件(2006年製作の映画)
3.0
【ウディ・アレンを観よウディ!】

ウディ・アレン作品をのんびりペースで観ていく中で、初めて俳優ウディ・アレンにがっつりお目にかかれました。何てお茶目なんだ!そしてクセが強い。

ジャーナリスト志望の学生サンドラ(スカーレット・ヨハンソン)は、ロンドン滞在中にマジシャン、シド(ウディ・アレン)の飛び入りアシスタントとして舞台に招かれ、魔法箱に入れられる。箱の中で、有名ジャーナリストの幽霊が現れ、巷を賑わせているタロットカード殺人事件の犯人は上流貴族のピーター・ライマン(ヒュー・ジャックマン)だと告げられる。サンドラとシドは身分を偽り、ピーターが犯人である事を示す証拠を見つけようと彼との接触を試みる。

ジャーナリストの卵として、事件解明に躍起になるサンドラだが、ピーターに一目惚れしてしまい、操作は思うように進まない。

ハリウッドの二大スターとウディ・アレン。
キャストは豪華だけど、スカヨハがメガネっ娘。そしていまいち垢抜けない。これはスカヨハの魅力を活かしきれていない。

彼女の鼻にかかったハスキーボイスは妖艶な役でこそ映えるもの。何かと騒ぎ立てるメガネっ娘女学生であれば、他の女優でも良かったのでは?

とは言え、おとぼけウディ・アレンとのドタバタ捜査はハラハラドキドキ。

シドを父と称して社交界に乗り込む2人だが、上流階級の人間相手にマジックを披露するわ、会話がズレるわのシドにウディ・アレンはハマり役。

ウディ・アレン作品って三谷幸喜作品と質感が似ている。
ミステリーの筈がコメディ。

プロットは「ステキな金縛り」みたい?
観てないけど。

まぁ、いつもの如く気軽に観れるスナック菓子の様な軽さが良いけど、謎解き要素も少なく、タロットカードもあまり関係ない。

タロットカードでミステリーときたら、やっぱりカードの意味になぞらえた謎解きぐらいは欲しいところ。

愚者とか皇帝とか吊るされた男とかさー。

あ、死者の世界がドリフのセットみたいなチープさなのは個人的に大好きだけど。