ちぇるごまる

17歳のカルテのちぇるごまるのレビュー・感想・評価

17歳のカルテ(1999年製作の映画)
3.7
原作者の体験を基にした作品。

境界性パーソナリティー障害を発症した主人公。
彼女が送り込まれた精神病棟…そこで出会った様々な精神病患者たちとの交流を通じあらゆる感情を表現しながら、やがて人として成長し将来への夢を見出していくヒューマンドラマ。

これまでの人生で友人と呼べる人がいなかった主人公だが、前半は比較的女子校要素が含まれ患者同士の仲の良さが楽しめる。
後半になると、ある悲しい事件をきっかけに自分たちの状況や立場に気づかされそれぞれが現実を直視するようになる…。
辛さから逃避を繰り返す暴言ばかりの問題児を演じたアンジェリーナ・ジョリーの演技は圧巻。
主人公役のウィノナ・ライダーも繊細な心を上手に表現していた。
また、彼女のショートヘアスタイルとパジャマを含む衣服のが私好みで楽しめた。
デリケートな世界観だが、必死に生きようとする人たちの心の葛藤が伝わる作品。
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