ナユRA

17歳のカルテのナユRAのレビュー・感想・評価

17歳のカルテ(1999年製作の映画)
4.0
もう今見ても何も思わなくなったな。もうDVDもとっくの昔にBOOKOFFへ持って行っちゃったし。あの頃はよく繰り返し見ていた。若さ特有の欝々とした感情がこの映画には描かれていたから。得体のしれない言葉では表現できない欝々。学校、家族、容姿、漠然とした未来への不安。生きることに真面目に悩んでたな。昔は特に自分の悩みって誰かに聞いてもらうことがなかったから、映画や音楽(例えば尾崎豊とか)とかに共感することで、どうにか折り合いをつけてるような気がする。大人になっても悩むけど、あそこまで純粋に真剣ではなくなったな。悩んでも明日は来てしまうから、諦めたというか。今は若さが羨ましいけど、若いってしんどかったね。きっと老いの方が辛いんだけど。あと、ただこの映画は?な部分が多くて、それを解明したくて繰り返し見たんだと思う。主人公は至って普通なのになぜ精神病に入れたのか。なぜあの女の子はチキンしか食べられなくて、ベッド下に骨を隠していたのか。今見てもわからなかった。悲しい。そして、単純にウィノナライダーの服装と、DowntownとThe end of the worldの曲が好きだったんだな。曲はよく聴きこみよく歌ったな。まあ、この作品は自分の過去そのもので、新しい思いは入らないから、しばらくはもう見ないだろうね。でも、40、50、60歳・・・って何かの節目に見てみたいかも。理由はよくわかないけど。なんとなくそう思う。
p.s.看護婦がスザンヌケイスンースザンヌケイスンーって呼ぶ真似なぜかめっちゃ真似したわ。
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