〝自分が異常か世界が異常か〟
死にたい と願えど
死への恐怖と生への絶望
痛くないのなら死にたい、と。
いざ、死を前にすると
恐怖におののく幼い決意
完治という名のない悪魔に
立ち向かえと言われても
共に生きろと言われても
彼女たちが正常なのか異常なのか
社会が求める答えはカルテの文字
自由に生きたいと願いながらも
それがどういうことなのか
もがく彼女たちを残して
ハッピーエンドではなく、これは
社会が私たちにだす課題
君たちは自由に生きているのか
とブロンドの髪を振り乱ししっかりと
した目つきで見据えるのは異常なのかと
問いかけてくる
主人公を超えたアンジェリーナジョリー