マリ

17歳のカルテのマリのレビュー・感想・評価

17歳のカルテ(1999年製作の映画)
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〝自分が異常か世界が異常か〟

死にたい と願えど
死への恐怖と生への絶望
痛くないのなら死にたい、と。

いざ、死を前にすると
恐怖におののく幼い決意

完治という名のない悪魔に
立ち向かえと言われても
共に生きろと言われても

彼女たちが正常なのか異常なのか
社会が求める答えはカルテの文字

自由に生きたいと願いながらも
それがどういうことなのか
もがく彼女たちを残して

ハッピーエンドではなく、これは
社会が私たちにだす課題

君たちは自由に生きているのか
とブロンドの髪を振り乱ししっかりと
した目つきで見据えるのは異常なのかと
問いかけてくる

主人公を超えたアンジェリーナジョリー
マリ

マリ