アノン

グラン・トリノのアノンのレビュー・感想・評価

グラン・トリノ(2008年製作の映画)
4.3
これは「カッコ良い」の一言に尽きる。イーストウッド激渋案件。まじで最高だった。ベストオブ頑固じいさん。

息子や孫から嫌われる人種差別的な頑固じいさんがモン族の隣人と触れ合う中で心を開いていくホッコリテイストがふんだんに織り込まれたヒューマンドラマ。

なんかジャケットのクールな印象もあってか、もっとキツいストーリーというか孤独なじいさんが愛車を守るために無双する映画だと思ってたから、モン族のご飯を美味しそうに食べて人種の違う若い子たちと楽しそうに会話してるイーストウッドを見て正直驚いたよね。こういう要素があるから評価が高いんだな〜納得。

チンピラから女の子を助けたり、愛車を盗もうとした泥棒に最後まで世話を焼いたり、頑固だけど人情に溢れためちゃくちゃカッコ良いじいさん。スーも本当に良い子で、スーが画面に出てくる度に優しい気持ちになれた。

終盤は辛くて最後は衝撃。泣いた。伏線の回収の仕方もイカしてたしさすが過ぎる。これはイーストウッドにしか撮れない映画だし、イーストウッドにしか演じられない役。

想像と違った故に?色んな面で期待以上な作品だった。これはオススメしたい。
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