jaja

グラン・トリノのjajaのレビュー・感想・評価

グラン・トリノ(2008年製作の映画)
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以前観たとき(記録によると2010年)は、「この爺さんイカす、男はこうありたい」くらいにしか思わなかった。が今回、主人公ウォルトの歳に近づいた身として観ると、もう少し彼の内面的なところが分かったような気がする。▼要するに、彼は死に場所を探していたのだろう。朝鮮戦争で負った心の傷が、最愛の妻の死によって頭をもたげる。折しも体も病魔に蝕まれているようだ。残された時間を病院のベッドで過ごすよりは、タオ達の役に立ちながら自らの贖罪も果たそう。そう思ったのだろう。▼やっぱりこの爺さんイカす。男はこうありたいものだ(もっとも最後がああだから、そう思えるのであって、あれがなければただの偏屈な爺さんだけど……)。
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