Mountain

グラン・トリノのMountainのレビュー・感想・評価

グラン・トリノ(2008年製作の映画)
3.5
差別ジジイの勇姿…!!

妻に先立たれ、単調な日々を暮らしていた堅物の元軍人ウォルト。愛車グラン・トリノが盗まれそうになったことをキッカケに、アジア系の少年タオと知り合い、やがて二人友情が芽生えていく…。


近所に気難しいオジサンが居たら、絶対近づきたくないよなぁ…なんて思いながら鑑賞。

「タクシードライバー」のような最後にひと盛り上がりある展開を期待して観ていたので、肩透かし食らっちゃいました。

だって、女の子がボロボロになった姿を見せられちゃ、怒りMAXじゃないですか。

フラストレーションを溜めるだけ溜めて、発散できない!!
初見時は、そんな感想でした。

イーストウッドさんのアクション引退を表したかのような内容で、悲しくなっちゃいました。

でも、これは…今までイーストウッドさんが演じてきた役に対するアンチテーゼなのかな。
暴力は何も生み出さない。暴力に暴力で対抗するのは間違いだ!的な。
安易に復讐に走らないのが、この映画の良さなのかもしれませんね。


時間が経った今改めて思い返すと、堅物ジジイの偏見が段々と解けていく展開や、最後の自己犠牲なども悪くないと思えてきました。
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