このレビューはネタバレを含みます
この映画は本当に凄い!!!
さすがクリント・イーストウッド監督の作品だ。
家族にも疎まれる偏屈ジジィと隣に住むおどおどした青年タオとの交流で二人が変わっていくってのが物語の核の部分なんだけど、この偏屈ジジィが可愛い偏屈ジジィなんです。
奥さんに先立たれて愛犬と1人+一匹で暮らしてるんだけど息子とも上手くいかずご近所付き合いもしないそこら辺にいるだろうって感じの偏屈ジジィとひょんな事から話す様になったタオの姉のスゥ。
このスゥが偏屈ジジィにもぐいぐい行くんだけどそのおかげで少しずつ偏屈ジジィが柔らかくなる。
このスゥが物語のキーマンであるんじゃないかってぐらい大切な存在。
そして偏屈ジジィがタオに生きていくのに大事な事を教えていく。
神父が出て来るんだけど偏屈ジジィに[生と死]について語りましょうってシーンがあるんだけどまさにかの映画のテーマなんだと思う。
そして偏屈ジジィは生きる事と死ぬ事をタオにその身を持って教えたんじゃないかと思う。
最後は本当に衝撃だった。
こんな守り方があるんだって。
タオとスゥの未来を守る為に、復讐するんじゃなくてこんなやり方があったんだって。
理解した瞬間に涙が溢れるそんな映画。
愛犬もいい演技するです。
間違いなく私の中の忘れられない一本になりました。