ナンセンスロケット

グラン・トリノのナンセンスロケットのレビュー・感想・評価

グラン・トリノ(2008年製作の映画)
3.5
【今更クリントイーストウッドデビュー】

実はクリントイーストウッドの作品ってほとんど見たことなくて、ましてや監督作品は初見でして。

なんとなく哀愁が漂いすぎてる感じで敬遠してたのだが、思ったより見やすかったです。
評価の高い作品が多いがわかる気がする。

話自体は戦争を経験した気難しい独身男の話だけなのだが、隣人のモン族との関係とか「物を直す」という職人気質な感じがめちゃくちゃリアリティに溢れてる。
(移民の描き方が違和感なさすぎ)

こうゆうドラマって退屈なイメージをもつが、あまり嫌な気分にさせずに引き込まれていくのは監督の手腕なのか。
主人公のウォルターがスーやタオに少しづつ心を開いていく描写が見事。

題名のグラン・トリノとは車の車種なのだが、これがウォルターの意匠をイメージしており、物語に拘りを感じるようにできてたかと。

これを機に「ミスティックリバー」や「ミリオンダラーベイビー」も見ようと思う。