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グラン・トリノのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

グラン・トリノ(2008年製作の映画)
3.9
クリント・イーストウッド監督、主演で、真のヒーローを描いたヒューマンドラマ。
原題:Gran Torino (2008)

朝鮮戦争に従軍した元軍人のウォルト(クリント・イーストウッド)は、敬虔なクリスチャンの妻に先立たれたが、自らは告解をしたことがなかった。
偏屈で、息子たちとは疎遠になっていて、隣に引っ越してきたモン族(アジア系移民)の人たちには人種的な偏見を持っていた。
そんな中、モン族の少年タオ(ビー・ヴァン)が、いとこの悪い仲間(若いチンピラ連中)にそそのかされ、ウォルトの愛車グラン・トリノを盗もうとしたことから、タオの家族、姉スー(アニー・ハー)たちと心をかよわせていく。
やがて、チンピラによるタオたちへの暴力行為がエスカレートして、決着を迫られる…。

「"生と死"それが何か知っているのか?
"死は悲しい喜び"、"悲しみはつらいが、魂の救いは喜び"、それが"生と死"ならお笑いだ」

朝鮮戦争で現地人を何人も殺した元軍人、"生よりも死を知っている"男が、暴力に対してどのように決着をつけるか?
本当のヒーロー像を象徴するのは銃ではなく…。
なお、高級車に興味ない私は、ラストのテーマ・ソングがしっくりこなかったので、今回の見直しでマイナス0.1してしまいました。
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