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日本一のショック男のmitakosamaのレビュー・感想・評価

日本一のショック男(1971年製作の映画)
2.9
クレイジー映画・約10年・30作目の最終作。出来は悪くないけど興行成績は振るわなかったらしい。

過疎化した田舎の駐在ヒノモト(植木等)。自殺志望だった女性を助けた縁で東京に来る。
先に東京に来ていた加藤茶を探すが見つからない、というプロットはワルノリ男と一緒。

20年前に浅草東宝オールナイトで見たが、当時友達と観て笑ったなぁ。キャバレーでホステスがビールを飲むフリをして回収して使い回す、というネタは凄く可笑しかった。ココは本当にオススメシーン。

縁があり製薬会社に入り、その会社の公害を内部から解決する。
過疎化問題・公害問題と当時の世相を大きく反映し、問題提起もしてるが話題にはならなかったようだ。
社会正義を通す作風はシリーズでは異色で求められて無かったのかなぁ?植木等個人の立身出世物語に比重が無くなったことも時代の移り変わりを感じる。
また、植木等が自身はヒロインと結ばれなく若い世代に譲る、という構図もクレイジーが後進に道を譲る縮図と似てて象徴的だ。

ヒロインは酒井和歌子。ゲスト歌手は小柳ルミ子。二人とも若くて可愛いぞ。
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